その靴は
陽が沈んでから
花が咲く。
We hold the ornament between the shoe and the foot.
「靴飾り」を固定するために、靴に穴を開ける必要はありません。また、傷のつくクリップのようなものを用いることもありません。「靴の上に何かを載せて固定する方法」は、どうしても靴そのものに加工が必要です。
そこで私たちは「靴と足の間に挟み込んで固定する」という発想をしました。わかりやすく申しますと小さな小さな「靴べら」のような形状で、横から見た時に「J」や「U」のような形状をしております。このアタッチメントは、極めて薄い樹脂や「錫(すず)」などの金属で形成いたします。
このパーツの、靴の外に出るところに飾りを固定するのはご想像の通りですが、内側…つまり「足」と「靴」のあいだに挟み込むときは、3M(スリーエム)さんが発明なさった「メカニカルファスナー」という製品を使用します。(「メカニカルファスナー」は、3M社の商標または登録商標でございます。)これは「面ファスナー」に似たもので、貼り合わせたときの厚みがわずか 0.7mm に収まるという画期的な発明品です。
「メカニカルファスナー」は、この薄さにもかかわらず「1平方センチメートルあたりの引っ張り強度」が約40ニュートン。なんと4キロの力で引っ張ってもズレません。幅1センチ、長さ3センチにすれば12キロです。ですから「靴飾り」のアタッチメントは、靴を脱ぐくらいの所作ではびくともせず、走っても踊っても外れることはないでしょう。
ただ「靴飾り」を使わない状態、つまり「メカニカルファスナー」が露出した状態で、特定の素材(硬質かつ特徴ある編み方のストッキング、靴下、素足など)と擦れると、この機能性が下がってくる可能性があります。そのときのために、私たちは「メカニカルファスナー」の「フック側」と「ループ側」を補修部品として提供します。もちろん、ご自身でお買い求めになっても結構です。
肝心の履き心地は、お靴の形状や素材によって異なりますが、最適な組み合わせをなさる限り、さほど違和感、不快感をお覚えになることはないでしょう。イメージとしては「靴に中敷を足したとき」の、最初のうちは変化が分かるけれど、履いているうちに慣れてしまう感じです。
そう思っていただけるように、私たちは寸法を吟味し、形状を整えております。もし合わないと思われましたら諦めることなく教えてください。のちほど詳しく述べますが、返品も交換も可能です。そして私たちは改善、改良、あるいは別のモデルの試作に取り組みます。
私たちが「靴飾り」について考えたことを、この下に綴らせていただきました。素材の良し悪し、出来栄えについて触れております。
Story
「靴飾り」が生まれた背景初めまして。私たちは「株式会社靴飾り」と申します。その名の通り、靴の飾りを作るお仕事で 2024年に構想を始め、2025年から動きだしました。この経緯とともに、私たちがこの世界で叶えたいと思っていることをお伝えします。すこし長くなってしまいますが、お付き合いいただければ幸いです。
株式会社靴飾りは、執事の館・実行委員会という組織が母体にございます。法人名で申し上げますと株式会社九十(きゅうじゅう)、これは今から13年前に動き出した「執事の館」の組織です。お仕えしている主(あるじ)の数は 42,000 ほどいらっしゃいまして、いわゆる飲食事業としての「名古屋の本宅」と、通販事業としての「お申し付けの品」の2つがございます。
▲写真をクリックすると拡大します。
執事の館・実行委員会は、お嬢様、旦那様のための使用人や職人の集まりで、本当の名前、姿を明かすことなくひたすらお仕えに勤しんでおります。「おかえりなさいませ」とお迎えなさるところは、ここ日本に多くございますが、そのご挨拶を本物にしたいという動機だけで、およそ1億円ほどかけてお屋敷を買い求め、リフォームをした組織はないと言われております。
▲画像をクリックすると拡大します。
しかし私たちは、それほど業界における立ち位置に興味がなく、ひたすらお嬢様、旦那様に「驚きをもって喜ばれること」に熱心です。お家の塗装や、お庭の手入れはもちろんのこと、お菓子やお料理の試作にも励みますし、過去には「花火」を打ち上げたり、災害時の為に「避難袋」もご用意しました。
ここから、私たちが「靴飾り」を作ることになった経緯をお話しいたします。(読み通されるのに、おおよそ5分ほど要します。)
靴は
ずっと
誤解されている。
We want you to know that shoes should fit closely.
お靴とお洋服は、おなじ装いのアイテムとして知られますが、その機能と役割はまったく違うものとお考えください。どちらも見た目よく心地よいのが理想ですけれども、つねにひとの体重を受け止めながら地面と接する「お靴」と、おおむね重力を受けてふわっと着られる「お洋服」では、求められる成果も、果たすべき役目も異なります。それはどちらかというと、女性における「下着」の価値観に似ているかもしれません。ゆとりでなく、密着でございます。
お靴は、それ自体を構成するすべての部品によって履くひとの体重を支えます。このとき前提になるのは「ゆとり」ではなく「密着」です。世には外反母趾、靴擦れなどでお悩みの方がいらっしゃいますが、そういう方ほど痛みを気にして余裕のあるサイズを選ばれる傾向があるそうです。
しかし、それが逆効果であることは意外と知られていません。
ほんとうに足に合うサイズ(それは概ね、窮屈に思うくらいのぴっちり感)で履くと、まるで嘘のように痛みが無くなる…という感動的な場面に、私たちは何度も立ち会いました。
足に対してお靴のワイズ(幅)を広くした場合、足の先が固定されなくなります。そうすると足を上げるたび後ろにずれ、また着地するたび前に滑り、それを繰り返します。足のかたちによっては指や関節に圧がかかり、痛みを覚えたり、ひどいときは傷になってしまうでしょう。
お靴の形状、素材、縫い方などには意図や配慮があって、それらを発揮させて初めて快適な履き心地、歩き心地が得られるのです。
しかし、ひとの数だけ足の形があり、靴の数だけ形がございます。23.5cm (足長)とか、CとかEとか3E(足幅)とか、その寸法が同じであっても履き心地が同じとは限りません。たとえ同じサイズで作られた靴でも、わずかに履き心地が違ったりもします。それくらい繊細で、だからこそ疎かにできないのが靴選びです。インターネットの通販は便利ですが、なるべく試着の機会を設けられますようにお願いいたします。
(もしご自身で採寸して、ネットショッピングをなさいます際は、絶対にご自身で採寸せず、身近なひとに計測をお願いしてください。ここで何段階もの誤差が出ることがございます。)
多くに愛されたい
けど
叶わなくてもいい。
We accept returns, because fit is a delicate matter.
私たちはなるべく多くの方に「靴飾り」をご愛用いただけるよう、できるかぎりの配慮と試作をしたいと考えております。ただ世にあるお靴、お洋服が、かならずしも全てのひとのお気に召すわけではない、というのも事実です。
組み合わされるお靴や、お身体(足)の個性などで、実際に使ってみると合わない、思っていたのと違ったということがございます。これは先にも申し上げましたように、ほかのアイテムよりサイズ、バランスが繊細な「靴飾り」ではどうしても避けることのできない問題だと考えます。
したがって「靴飾り」は、返品と交換を承ります。メカニカルファスナーの摩耗は別として、本体の汚れや傷みがないことを条件に、お届けから3週間以内の交換、返品を受け付けます。私たちのところに戻ってきた「靴飾り」は、「里帰り品」として迎え、またべつの方にお届けします。(現時点で「靴飾り」以外のアクセサリーについては対象外とさせていただきます。何卒、ご了承くださいませ。)
厚かましいことを申しますが、このときの送料、事務手数料として返品の場合は 1,000 円、交換の場合は 2,000 円のご負担をお願いします。この金額は、随時変更しますのでご了承ください。